WORLD'S END SUPERNOVA

WORLD'S END SUPERNOVA

ジャニーズのことはなんでも書きます、そして軽率に消します。ただの記録。

まだ幕は降りない


「宇宙Sixなめんなよ!」

口癖みたいに言っていた。


なめんなよ、ってことは、なめられている、という事だった。

ずっと同じ気持ちでした。いつもいつも。
彼らのために動いてくれた人々が少なからずいた事、それを私は分かっているつもりだったけど、それでも、なんでいつも、って思っていた。

それでも、宇宙Sixはちっとも可哀想なんかじゃなかった。だって、亮ちゃんがいたから。


ありきたりな言葉だけど、太陽みたいな人でした。華がある、ともまた少し違う気がするけど、彼がいるだけで周りの温度が3度くらい上がるような人でした。そして、ステージに立つために生まれてきたかのような人でした。
小さくて、丸くて、おバカで、可愛くて、かっこよくて、うるさくて、良く飛んで跳ねて回って、強くて、美しくて、眩しくて、

目が、離せなかった。


嵐のバックで、江田ちゃんとシンメでちっちゃくて分かりやすかったのもあるけど、いつもいつも真っ先に見つけるのは亮ちゃんだった。私の一番はやっぱり嘉孝だったけど、舞台で嘉孝のおいしいシーンをうっかり見逃すくらいには、どうしたっていつも目を奪われた。

一人また一人と居なくなる中で、それでも変わらず「そこ」に居続ける亮ちゃんを見るたびに、ああ、なんにも変わらないんだって、宇宙Sixはちっとも可哀想なんかじゃないんだって、そう思えた。彼らが「可哀想」になりそうなとき、いつもいつも欲しい言葉をくれたのは亮ちゃんだった。

そして何より、人を愛するひとだった。
私は林くんのことも目黒くんのこともちっとも恨んでいないけど、やっぱりそんなにすぐ前を向ける人ばかりではなかった。
だけど亮ちゃんはすぐブログで2人の話するし、のべつに林くんが見学にきたらカテコでステージに上げたし、宇宙の動画でめぐに電話するし、宇宙Sixポーズやろうって言うし、なんならTheyでも動画を撮った。

それを良しとしない人も中にはいたかもしれないけど、自分の人生で一度でも仲間だったひとたちのことを、いつまでもずっと愛し続ける亮ちゃんが大好きだった。


形が変わっても、宇宙Sixはずっと宇宙Sixだった。
この人がいる限り、宇宙Sixは「宇宙Sixする」のだと、そう思えた。



先にも言ったように、事務所にはあんまり、愛されなかった。それでも、初めましての人たちとお仕事をする度に、びっくりするくらいの愛を抱えて帰ってくる人たちでした。
共演者の方々にも、初めて宇宙Sixを見た人にも、絶対に絶対に愛されて帰ってきた。
オリジナル曲だって全然当たり前じゃなくて、彼らが自力で掴み取ったものだった。


そして馬鹿みたいなスケジュールで舞台をこなしても、単独公演がほとんどなくても、メンバーが30代に突入しても、彼らはずっと「アイドル」でした。

ジャニーズJr.が一つのブランドになって、ただ歌って踊ってキラキラしてるだけじゃ駄目な世界になって、いろんなグループがいろんな武器を身につけていって、「ジャニーズっぽくない」が世間では褒め言葉みたいに使われ始めていた中で、宇宙Sixは正統派ドストレートのジャニーズのアイドルだった。

みんながみんな、グループのことを考えていた。正直ソロになったってもう十分食ってけるメンバーもいたし、グループに縛られる方がマイナスなのではと思う瞬間もあった。
私はそもそもが「はらめぐ」のオタクだから、目黒くんが抜けるって分かったとき、正直嘉孝が幸せならもう何でもいいよって、思ったりもした。

それでも彼らはずっと、宇宙Sixというアイドルであり続けた。
宇宙Sixでいることを、何度も何度も何度も選び続けてきた。



大ヒットの瞬間はなかったかもしれないけれど、一度掴んだものを決して離さず、次に繋げるという、エンターテインメントのお手本をずっとひたむきにしてきたひとたちでした。

素晴らしかったよ。
亮ちゃんに、江田ちゃんに、幸大くんに、嘉孝に、憧れてジャニーズに入る子、尊敬する先輩に名前をあげる子はなかなかいないかもしれないけど、それでも、特に兄組や舞台班、高校無所、高卒無所の子たちにとっては、少なからず希望だったと思う。私はといえば、一番好きなアイドルをきかれて宇宙Sixですって答えられるほど彼らを信じてこれなかったことを、今更になって悔しくなったりしている。都合のいいオタクだったけどそれでもやっぱり大好きだったよ。



「君と見上げる青い空が
ずっと僕らを繋げてくれてるから」

純粋に良い歌詞だなあって思った。分かりやすく綺麗でいかにもな歌詞だけど、生きていれば、みんながステージに立ち続ければ、みんなを好きでいれば、ずっとこの先何回でもまた会える日が来るのだと、そう思わせてくれた。デビューは無理だろうなーとかいろいろいつも諦めて、私は嫌なオタクだったけど、それでも宇宙Six大好きだなーって思い続けられた。



宇宙Sixで居続けてくれてありがとう。たくさん宇宙Sixしてくれてありがとう。宇宙Sixさせてくれてありがとう。幸せにしてくれてありがとう。お疲れ様でした。






この人がいる限り、宇宙Sixは「宇宙Sixする」のだと、そう思えた。
だからこそ、亮ちゃんがいなくなるときこそ、宇宙Sixが宇宙Sixしなくなるときだった。


許せないなってやっぱり思った。


それでも許したくなってしまうのはもう、君の一種の才能だし、君がくれた愛がほんものだったことの何よりの証拠なんだよなぁ、




生きてください。亮ちゃんが何度も立ち上がる姿を、遠くからだけど、ずっと見ていました。だからまた見せてよ、その足でその腕で、這い上がってきてよ。


広い宇宙で、亮ちゃんがはぐれないように、みんなで灯りをともして待っているから。

亮ちゃんがいつもくれた約束が、「明日」が、また来ますように、どうか。






"死なない
まだ幕は、降りない"